AI導入補助金2026(デジタル化・AI導入補助金2026)はクリニックも対象で、通常枠等の次の締切は2026年9月29日(火)17:00です。交付決定は同年11月9日(月)が予定されており、事務局の公式サイトで確定分のみ順次公表される運用のため、直前になるまで先の締切日は分かりません。本記事では、次に狙うべき締切の選び方と、締切から逆算した準備の流れを解説します。
※ 2026年8月時点の情報です。公募スケジュールは2026年8月25日時点で事務局が公表している内容に基づきます。
この記事でわかること
- AI導入補助金2026の次の締切と交付決定予定日
- 今から動くなら次回と次々回のどちらを狙うべきか
- 締切から逆算した準備4ステップ
- 交付決定前に契約してしまうリスク
AI導入補助金2026とは?クリニックの対象条件
AI導入補助金2026は、旧IT導入補助金を引き継いだ制度で、医療法人・個人クリニックとも電子カルテやレセコンの導入費用が対象になります。資本金3億円以下・従業員300人以下という中小企業基本法の要件を満たせば、法人形態を問わず申請できます。
関連する内容については、クリニックのIT導入補助金にまとめています。
当社はAI導入補助金の登録支援事業者として、対象ツールの選定から申請書類の作成、採択後の実績報告まで一貫して支援しています。医療機関の対象ツール・補助率・補助上限額の詳細は医療・クリニックのAI導入と補助金で解説しているので、本記事では申請タイミングに絞って進めます。
ウィーメックスが公表した2025年11月時点の調査によると、診療所の電子カルテ普及率は71.0%まで上昇しました。それでも、レセコン連携やAI問診の追加導入を締切に合わせて検討している医療機関はまだ多く残っています。
資本金3億円以下・従業員300人以下という中小企業基本法の要件は、医療法人でも個人クリニックでも共通です。開設者本人が申請する個人クリニックの場合、確定申告書の写しなど法人と異なる添付書類を求められる点だけ確認しておいてください。分院を持つ医療法人は、常時雇用の従業員数を法人全体で合算して判定します。
AI導入補助金2026の次の締切はいつか
通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠の次の締切は、2026年9月29日(火)17:00です。交付決定は同年11月9日(月)が予定されています。
事務局が公開している事業スケジュールによると、この締切分の事業実施期間・実績報告期限は2027年4月30日(金)17:00までとされています。事務局は「確定している募集回のスケジュールのみ公表」する運用のため、この先の締切は決まり次第の掲載です。
| 枠 | 締切日 | 交付決定予定日 | 実績報告期限 |
|---|---|---|---|
| 通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠 | 2026年9月29日(火)17:00 | 2026年11月9日(月) | 2027年4月30日(金)17:00 |
| 複数者連携デジタル化・AI導入枠 | 2026年10月30日(金)17:00 | 2026年12月10日(木) | 2027年5月31日(月)17:00 |
複数者連携枠は複数の中小企業が共同で申請する別枠で、単独のクリニックが電子カルテを導入する場合は通常枠が主な選択肢になります。締切の直前は申請システムへのアクセスが集中し、つながりにくくなると事務局が案内しているため、余裕を持って提出してください。
実は、補助金ポータルが集計した公募スケジュールによると、本記事を公開した2026年8月25日は直前の募集回の締切日と重なっています。これから申請するクリニックは、次に確定している9月29日の締切を軸に準備を進めることになります。締切から交付決定までは約6週間で、この期間はツールの選定や見積もり調整を進めながら通知を待つ時間に充てられます。
さらに先の締切は、9月29日の受付が締め切られたあとに事務局のスケジュールページへ追加される見込みです。「事業スケジュール」ページはブックマークしておき、月1回程度チェックすると、確定情報を見落とさずに済みます。私たちも自社の申請サポートでは、クライアントごとに次回締切の候補日を複数リストアップして先回りで案内しています。
今から動くなら9月29日と10月30日のどちらを狙うべきか
申請書類とツール選定を1カ月以内に固められるなら9月29日、時間がかかりそうなら次に確定する締切を待つのが安全です。急いで穴のある書類を出すより、1回待って精度を上げる選択肢もあります。

私たちが医療機関の申請サポートを行う中でも、こうした相談をよく受けます。電子カルテとレセコンを同時に入れ替えたいのに、ベンダーとの見積もり調整だけで2週間以上かかったというケースです。候補ツールが複数ベンダーにまたがる場合は、比較検討の時間を多めに見込んでおいてください。
例えば、レセコンの入れ替えだけを検討していてベンダー選定がすでに終えているクリニックなら、書類作成に集中できるため9月29日にも間に合いやすいはずです。反対に、電子カルテとレセコンを同時に入れ替える場合は、ベンダー間の連携仕様を確認する工程が加わります。準備期間は単独導入の1.5倍程度を見ておくと、締切直前の駆け込みを避けられます。
年内に導入と支払いまで終えたい場合、現実的な選択肢は9月29日の締切。一方、レセコンの入れ替えとスタッフ研修の時期を診療報酬改定の谷間に合わせたいクリニックもあるはずです。その場合は、次に確定する締切まで待って準備を整えるほうが結果的にスムーズです。
締切から逆算した準備4ステップ
準備は、支援事業者への相談→GビズID取得→書類作成→交付申請の順に進めると、締切直前の駆け込みを避けられます。どのステップも並行して進められるものではなく、前工程の結果を受けて次に進む性質があります。

事務局が公開している申請手続きフローでは、交付申請に「GビズIDプライム」と「SECURITY ACTION」の宣言が必須と案内されています。マイナンバーカードによるオンライン申請なら、GビズIDプライムは最短即日〜1週間で発行されます。
IT導入支援事業者の選定では、対象ツールを事前登録済みの事業者から選ぶ必要があります。まずは自院の候補ツールが対象になっているかの確認から始めてください。
申請書類には、直近の決算書や現状のITツール利用状況を示す資料の準備も必要です。書類の不備は審査の遅れにつながるため、支援事業者に早めに確認してもらうと手戻りを防げます。小規模なクリニックでは、経理・総務の専任担当がいないケースも多いはずです。書類作成やベンダーとのやり取りに時間を割きにくい場合は、外部の申請サポートに早めに相談しておくと安心です。
交付決定前に契約すると自己負担が増える注意点
つまずきやすいのは、交付決定の通知を待たずにツールを契約・支払いしてしまうケースです。交付決定前の契約は、原則そのツール分が補助対象から外れます。

私も過去の相談事例で、こうしたケースを確認しています。「早く導入したいから」と交付決定前にベンダーへ発注し、そのツール分だけ補助対象外になったというものです。交付決定の通知が届く前の契約・支払いは避けてください。
ベンダーからの見積もり取得や仮申込みは交付決定前でも問題ありません。対象から外れるのは、正式な契約・発注・支払いです。日付の管理はベンダー側にも共有しておいてください。
申請全体でよくある失敗パターンはAI導入補助金の申請に失敗する5つの原因と対策でも整理しているので、あわせて確認してください。
自社が補助金の対象になるかどうかは、3分の適性診断(無料・8問)で確かめられます。登録は不要で、その場で点数が出ます。
電子カルテ・レセコンの補助率はどのくらいか
通常枠の補助率は1/2〜2/3以内で、上限額は導入するツールの領域数に応じて150万円未満〜450万円です。枠と領域数によって金額が変わるため、自院が導入するツールの組み合わせを先に整理してください。
通常枠の補助率・補助上限額のページによると、1プロセス以上で5万円以上150万円未満、4プロセス以上なら150万円以上450万円以下と、対象プロセス数に応じて上限が段階的に上がります。賃上げ要件を満たすと補助率が2/3に引き上がります。
| 区分 | 補助率 | 補助上限額 |
|---|---|---|
| 1〜3プロセス | 1/2以内(賃上げ要件で2/3) | 5万円以上150万円未満 |
| 4プロセス以上 | 1/2以内(賃上げ要件で2/3) | 150万円以上450万円以下 |
例えば、電子カルテとレセコンを合わせて年間80万円で契約するクリニックを想定します。補助率1/2なら40万円、賃上げ要件を満たし2/3なら約53万円が補助され、実質負担は27万円〜40万円程度に収まる計算です。クラウド型の場合、初期費用に加えて月額利用料も最大2年分まで補助対象。契約プランを選ぶ際は、この2年分の枠を意識しておくと申請額を積み増しやすくなります。
電子カルテ・レセコン・AI問診システムなど、クリニックで対象になるツールの具体例と選び方はAI導入補助金はクリニックも対象?電子カルテ3分野の補助額にまとめています。導入費用全体の相場感はAI導入の費用相場|中小企業の内訳と抑える3つのコツも参考にしてください。
次回の締切を待つべきクリニックと今すぐ動くべきクリニックの違い
書類とツール選定がすでに固まっているなら今すぐ、これから検討を始めるなら次回以降を待つのが基本です。判断に迷う場合は、無料相談で自院の状況を確認しながら決めることもできます。
紙カルテからの全面移行のように準備事項が多いクリニックは、支援事業者との打ち合わせだけでも複数回かかることがあります。候補ツールの選定にまだ着手していない場合は、9月29日の締切は厳しいと見て次を待つほうが安全です。
反対に、レセコンの入れ替えだけで導入先も決まっているクリニックもあるはずです。GビズIDの取得と書類作成を並行して進めれば、9月29日にも間に合わせやすいでしょう。
判断に迷ったら、まず支援事業者に現状の準備状況を伝えて相談してみてください。「今から始めてどちらの締切に間に合うか」を最初に確認すると、逆算のスケジュールが立てやすくなります。
採択後の実績報告の進め方はAI導入補助金の実績報告の書き方|必要書類と提出の4ステップで解説しています。
まとめ: 次の締切は9月29日、判断基準は準備の進み具合
AI導入補助金2026の次の締切は2026年9月29日17:00で、複数者連携枠は10月30日17:00です。書類とツール選定の準備がどこまで進んでいるかで、今の締切を狙うか次を待つかを判断してください。
交付決定前の契約・支払いは補助対象から外れるため、ベンダーとの見積もりと正式契約のタイミングは必ず分けて管理することが重要です。自院がどちらの締切を狙うべきか判断に迷う場合は、無料相談で準備状況から一緒に確認できます。
補助金の公募要領は毎回細かな変更が入るため、前回の締切で使えた情報がそのまま次回も通用するとは限りません。申請の直前ではなく、準備を始める段階で最新の公募要領を確認する習慣をつけておくと、土壇場での書類差し戻しを防ぎやすくなります。
