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中小企業庁の補助金6制度|投資の目的と金額で選ぶ早見表

公開: 2026年10月7日執筆: 原口優(代表取締役)読了目安: 9分
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本記事は2026年10月時点の情報です|この記事は中小企業庁の補助金のどれが自社に合うかを決めたい中小企業の経営者と、売上の大きい個人事業主向けです

中小企業庁の補助金は、投資の目的と金額で選ぶ制度です。AI・ITツールならデジタル化・AI導入補助金、人手を減らす機器なら中小企業省力化投資補助金、新製品や新事業なら新事業進出・ものづくり商業サービス補助金が入口になります。2026年10月は、主な6制度のうち5つの締切が10月16日から11月6日に集中しています。いま申請を考えるなら、まず「何に・いくら使うか」を1行で書き出してください。それだけで候補は1〜2制度に絞れます。

中小企業庁の補助金は、投資の目的と金額で選ぶ制度です。AI・ITツールならデジタル化・AI導入補助金、人手を減らす機器なら中小企業省力化投資補助金、新製品や新事業なら新事業進出・ものづくり商業サービス補助金が入口になります。2026年10月は、主な6制度のうち5つの締切が10月16日から11月6日に集中しています。いま申請を考えるなら、まず「何に・いくら使うか」を1行で書き出してください。それだけで候補は1〜2制度に絞れます。

この記事は、中小企業庁の補助金のどれが自社に合うかを決めたい中小企業の経営者と、売上の大きい個人事業主向けです。

※ 2026年10月7日時点の情報です。締切と上限額は、各事務局の公募要領で確認しました。

この記事でわかること

  • 中小企業庁の主な補助金6制度の上限額と補助率
  • 2026年10月時点で公募中の回と締切
  • 投資の目的と金額で制度を選ぶ分岐
  • ものづくり補助金・事業再構築補助金の現在
  • 補助金を使わないほうがよい場合

中小企業庁の補助金とは?主な6制度の全体像

中小企業庁の補助金は、設備やツールへの投資費用の一部を、審査を通った事業者に後払いで補助する制度です。主な6制度は、対象とする投資の種類と規模がはっきり分かれています。

中小企業庁の補助金とは、経済産業省の外局である中小企業庁が所管し、中小企業基盤整備機構などの事務局が公募・審査する補助制度です。申請すれば必ず受け取れる助成金と違い、事業計画の審査で採択が決まります。

雇用や賃金に関する助成金は厚生労働省の所管で、別の制度です。違いは中小企業の助成金とは?補助金との違いと探し方で整理しています。

次の表は、2026年10月7日に各事務局の公募要領と公式サイトで確かめた内容です。上限額は申請枠や従業員数で変わるため、代表的な値を載せました。

制度 向いている投資 補助上限 補助率
デジタル化・AI導入補助金(通常枠) AI・ITツール、クラウドサービス 450万円 1/2(最低賃金近傍の事業者は2/3)
中小企業省力化投資補助金 人手を減らす機器・システム 一般型 最大1億円/カタログ注文型 最大1,500万円 型と規模で変わる
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 新製品・新サービス・新事業・輸出 750万〜9,000万円(枠と従業員数による) 1/2(小規模事業者の革新的新製品・サービス枠は2/3)
小規模事業者持続化補助金 チラシ・Webサイト・店舗改装などの販路開拓 枠と特例で変わる 2/3(赤字で賃金引上げ特例を使う場合は3/4)
事業承継・M&A補助金 事業承継・M&A・統合後の投資・廃業 枠で変わる 枠で変わる
中小企業成長加速化補助金 売上100億円を目指す1億円以上の投資 5億円 1/2

出典はデジタル化・AI導入補助金2026 公募要領(通常枠)、中小企業省力化投資補助金 事務局、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 第1回公募要領などです。

当社はAI導入補助金の登録支援事業者として、日々の相談で制度の取り違えを見てきました。「ものづくり補助金でAIツールを入れたい」という相談は、その代表です。新製品の開発を伴わないツール導入は、デジタル化・AI導入補助金のほうが合います。

いま公募中の回と締切はいつ?

2026年10月7日時点で、主な6制度はすべて今年度の公募回が出ています。そのうち5制度の締切が、10月16日から11月6日に集中しています。

私が10月7日に各事務局の公募要領を読み比べたところ、締切が重なっているとわかりました。gBizIDプライムを持っていない事業者は、取得に2週間ほどかかります。10月の締切には間に合わない可能性が高いため、次の回を狙うほうが現実的です。

制度 公募回 申請の締切
中小企業省力化投資補助金(一般型) 第8回 10月16日(金)17:00
中小企業成長加速化補助金 3次 10月29日(木)15:00
デジタル化・AI導入補助金 6次締切 10月30日(金)17:00
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 第1回 10月30日(金)18:00
事業承継・M&A補助金 16次 11月6日(金)17:00
小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠) 第20回 11月5日〜12月15日(火)17:00

省力化投資補助金のカタログ注文型は、締切を区切らず随時受け付けています。持続化補助金は、商工会・商工会議所が出す事業支援計画書(様式4)が要ります。様式4の発行受付は12月4日(金)で締め切られます。

締切は100億企業成長ポータルや事業承継・M&A補助金 事務局など、各事務局の発表で確かめてください。延長や前倒しがあれば、事務局の発表が最初に出ます。

投資の目的と金額で選ぶ分岐

制度は「何に使うか」で候補を絞り、「いくら使うか」で決めます。目的と金額の2つで、ほとんどの迷いは解けます。

選び方は次のとおりです。

  • AI・ITツールやクラウドを入れるなら、デジタル化・AI導入補助金。投資額が数十万〜数百万円の導入に向きます
  • 人手不足を機器で補うなら、省力化投資補助金。カタログに載った製品ならカタログ注文型が早く進みます
  • 新製品・新サービスを開発するなら、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金。革新的新製品・サービス枠は補助下限が100万円です
  • 従業員が少なく、チラシや店舗改装で客を増やすなら、小規模事業者持続化補助金
  • 後継ぎへの引き継ぎや会社の買収なら、事業承継・M&A補助金
  • 1億円以上の大型投資なら、成長加速化補助金。「100億宣言」の公表が前提です

金額の目安も見てください。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の新事業進出枠は、補助下限が750万円です。補助率1/2なら、投資額は少なくとも1,500万円になります。数百万円のツール導入なら、この制度は選択肢から外れます。

AIツールの導入費用の相場は、AI導入費用の中小企業の相場で整理しています。対象になるツールの見分け方はAI導入補助金の対象ツール6分野をご覧ください。

ものづくり補助金・事業再構築補助金は今どうなった?

ものづくり補助金は2026年度から新事業進出補助金と統合され、事業再構築補助金は新規公募を終えています。旧名で探しても、今年度の公募は見つかりません。

ものづくり補助金の後継は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金です。第1回の公募期間は2026年6月29日〜10月30日18:00で、実施機関は中小企業基盤整備機構です。3つの枠があり、革新的新製品・サービス枠・新事業進出枠・グローバル枠に分かれます。

事業再構築補助金は、第13回(2025年3月)で新規公募が終わりました。新しく申請する道はありません。業態転換や新分野への進出を考えるなら、新事業進出枠が受け皿になります。終了の経緯と乗り換え先は、事業再構築補助金は個人事業主もいつまで?にまとめています。

同じように、IT導入補助金も2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」へ名前が変わりました。ITツールに加え、AI活用が制度の名前に入っています。

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6制度に共通する申請前の準備

どの制度でも、gBizIDプライムの取得と、交付決定を待ってから発注する段取りが共通の土台です。ここを外すと、制度を正しく選んでも受け取れません。

申請前の準備4ステップ: gBizIDプライムを取る、制度と公募回を決める、見積と計画を固める、交付決定後に発注する
申請前の準備4ステップ

準備は次の4つの順で進めます。

  1. gBizIDプライムを取る。電子申請の入口で、取得に2週間ほどかかります
  2. 制度と公募回を決める。締切から逆算し、間に合う回を選びます
  3. 見積と計画を固める。事業計画書に、売上や生産性の数字を書き込みます
  4. 交付決定を待ってから発注する。決定前に契約した費用は対象になりません

gBizIDプライムの取り方は、AI導入補助金のGビズID取得方法で手順を追えます。

賃上げの要件にも注意してください。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の公募要領は、賃上げの目標値を達成できない場合に補助金の返還を求めると定めています。デジタル化・AI導入補助金も、150万円以上の申請では、1人当たり給与支給総額を年平均3%以上増やすことが要件です。

制度選びでよくある失敗と避け方

失敗の多くは、制度の名前と時期の思い込みから起きます。起きたこと・原因・避け方の順に3つ挙げます。

制度選びのNGとOK: 旧名の制度を探すのはNG、公募要領の最新版を読むのがOK
制度選びのNGとOK
失敗1: 旧名の制度を探して時間を失う
起きたこと: 「事業再構築補助金の次の公募」を待ち続けた。
原因: 新規公募の終了を知らなかった。
避け方: 制度名は今年度の公募要領で確かめる。旧名の解説記事は古いまま残っています。
失敗2: 交付決定の前に発注してしまう
起きたこと: 採択の連絡で安心し、ツールを契約した。
原因: 採択と交付決定を同じものと考えた。
避け方: 契約・発注・支払いは、交付決定の日付以降にそろえます。
失敗3: 金額の下限を見落とす
起きたこと: 数百万円のツール導入で、新事業進出枠を準備した。
原因: 補助下限750万円を読み落とした。
避け方: 上限より先に、下限と補助率から必要な投資額を逆算します。

当社の相談でも、補助金ありきで投資の中身が決まっていないケースは少なくありません。先に「何を入れて、業務がどう変わるか」を決めてください。制度はそのあとで自然に絞れます。

補助金を使わないほうがよい場合

導入を急ぐ場合と、立替資金を用意できない場合は、補助金を使わないほうが早く成果が出ます。補助金は後払いで、交付決定・支払い・実績報告を終えてから入金されます。

使うか待つかは、次の表で判断してください。

状況 判断
来月には導入しないと業務が回らない 自己資金で先に導入する(交付決定を待てない)
導入費用を一度全額払えない 資金繰りを先に固める(補助金は後払い)
次の公募まで2〜3か月待てる 補助金を使う。gBizIDプライムを先に取る
賃上げの計画を立てられない 賃上げ要件のない枠や小さい申請額を選ぶ

入金までの流れは、AI導入補助金の着金はいつ?実績報告後の日数目安に日数の目安を載せています。

参考として、公表されている数字も見ておきます。持続化補助金の第19回は、中小企業庁の発表で申請16,576件のうち7,819件が採択されました。半数以上が採択されていないため、不採択の場合の進め方も決めておくと安心です。

AI・ITツールの導入なら、今日できる一歩

AI・ITツールの導入なら、デジタル化・AI導入補助金が最も近い入口です。今日できるのは、gBizIDプライムの申請と、導入したい業務の書き出しの2つです。

デジタル化・AI導入補助金は、IT導入支援事業者と組んで申請する制度です。個人事業主も対象になります。登録されたツールを選ぶ必要があるため、ツール選びと申請の段取りを同時に進めます。

当社はAI導入補助金の登録支援事業者として、対象ツールの選定から、申請に向けた相談・助言、採択後の実績報告まで一貫して支援しています。申請書類はお客様が作成し、当社は内容の確認と助言を行います。採択は事務局の審査で決まり、保証はできません。

申請の全体像はAI導入補助金の申請のやり方|受給までの5ステップで、補助額の目安はAI導入補助金はいくらもらえる?で確認できます。

自社が補助金の対象になるかどうかは、3分の適性診断(無料・8問)で確かめられます。登録なしで、その場で点数が表示されます。

申請要件の確認から実績報告まで伴走します。申請書類はお客様が作成し、当社は内容の確認と助言を行います。

AI導入補助金の無料相談

まとめ: 目的と金額を1行で書けば、制度は決まる

中小企業庁の主な補助金は6制度で、投資の目的と金額で使い分けます。2026年10月は5制度の締切が10月16日から11月6日に集中しています。

旧名のものづくり補助金は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金に統合され、事業再構築補助金は新規公募を終えました。どの制度も後払いで、交付決定の前に発注した費用は対象外です。

まずは「何に・いくら使うか」を1行で書き出し、gBizIDプライムの申請を済ませてください。AI・ITツールの導入なら、デジタル化・AI導入補助金から検討を始めるのが近道です。

よくある質問

中小企業庁の補助金は個人事業主も申請できますか?
デジタル化・AI導入補助金や持続化補助金は個人事業主も対象です。従業員数などの要件は制度ごとに確かめます。
複数の補助金を同じ年に申請できますか?
同じ経費を二つの補助金で受け取ることはできません。経費を分ければ別の制度に申請できる場合があります。
補助金はいつ入金されますか?
どの制度も後払いで、支払いと実績報告を終えてから入金されます。導入費用はいったん全額を立て替えます。
申請はどこまで自社だけでできますか?
gBizIDプライムの取得と申請は自社で行えます。デジタル化・AI導入補助金はIT導入支援事業者と組んで申請します。
支援事業者に相談すると何をしてもらえますか?
当社では対象ツールの選定、申請に向けた相談・助言、採択後の実績報告まで支援します。書類はお客様が作ります。
補助金を使わないほうがよいのはどんな場合ですか?
交付決定を待てない急ぎの導入や、立替資金を用意できない場合です。自己資金で先に導入したほうが早く回ります。

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要件の確認から申請までの進め方を、はじめての方にもわかるようにご案内します。申請書類はお客様が作成し、当社は内容の確認と助言を行います。

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SUPERVISED BY|この記事の監修者
原口優
原口 優|セブンセンシズ株式会社 代表取締役
大阪・東成区のデジタルマーケティング&AI導入支援会社の代表。デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の申請を、GビズIDの取得から実績報告まで伴走支援。MEO事業「G-ran」運営。AI導入補助金の申請実務・採択ノウハウを毎日発信しています。