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飲食店のAI導入補助金の提出書類は?個人店と法人で何が違う

公開: 2026年10月12日執筆: 原口優(代表取締役)読了目安: 6分
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※ 写真はイメージです

本記事は2026年10月時点の情報です。
対象:モバイルオーダー・予約管理・POSなどをAI導入補助金で入れたい飲食店のオーナーと、書類集めを任された店長・事務担当

飲食店がAI導入補助金で添付する書類は、法人なら2種類、個人店なら3種類が基本です。法人は履歴事項全部証明書と法人税の納税証明書、個人店は本人確認書類・所得税の納税証明書・確定申告書の控えを用意します。どちらも、先にGビズIDプライムとSECURITY ACTIONの手続きが要ります。

※ 10月12日に、事務局サイトと通常枠の公募要領(2026年8月28日改訂)を確認しました。公募回ごとに変わるため、申請前に最新版を確かめてください。

この記事でわかること

  • 法人の店と個人店で、添付する書類の違い
  • 店名(屋号)と名義がずれたときの直し方
  • 10月30日締切に間に合うかの見分け方
  • アルバイトの時給と最低賃金の確かめ方

当社はAI導入補助金の登録支援事業者として、対象ツールの選定から、申請に向けた相談・助言、採択後の実績報告まで一貫して支援しています(申請書類はお客様が作成し、当社は内容の確認と助言を行います)。この記事は、その相談で飲食店の方がよく迷う点から組み立てました。

法人の店と個人店で、添付する書類はどう違う?

添付する書類は、法人か個人事業主かで分かれます。店の規模や業態では変わりません。

飲食店が出す書類の分け方: 法人の店は登記簿と法人税の納税証明書、個人店は本人確認と所得税の納税証明書と申告書の控え、事前の手続きはGビズIDとSECURITY ACTION
飲食店が出す書類の分け方

通常枠の公募要領と交付申請マニュアルをもとに、申請者が添付する書類を表にしました。

書類 法人の店 個人店 気をつける点
履歴事項全部証明書 ○ — 交付申請日からさかのぼって3か月以内の発行
法人税の納税証明書 ○ — 直近分の「その1」か「その2」
本人確認書類 — ○ 運転免許証・運転経歴証明書・住民票の写しのどれか1つ
所得税の納税証明書 — ○ 直近分の「その1」か「その2」
確定申告書の控え — ○ 税務署が受け取ったと分かる2025年分

個人店は、確定申告書とあわせて青色申告決算書か収支内訳書も求められます。住民票の写しを使う場合は、交付申請日から3か月以内の発行に限られます。

履歴事項全部証明書とは、法務局が発行する会社の登記の証明書で、いわゆる登記簿謄本です。現在事項証明書や登記情報提供サービスの画面では代わりになりません。

納税証明書の「その1」と「その2」の違いは、AI導入補助金の納税証明書はどれ?で詳しく整理しています。

添付書類の前に済ませる2つの手続き

GビズIDプライムとSECURITY ACTIONは、書類より先に手続きを始めます。どちらも無いと交付申請を作れません。

事務局の「申請を行う前に必要な手続き」では、GビズIDプライムの発行におおむね2週間かかると案内されています。SECURITY ACTIONは「一つ星」か「二つ星」の宣言が要件で、IDの発行に2〜3日ほどかかります。

取得の手順はAI導入補助金のGビズID取得方法とSECURITY ACTION二つ星の宣言手順にまとめています。

飲食店では、仕込みと営業の合間に役所へ行く時間が取りにくいのが実情です。私たちが相談を受けるときも、まずGビズIDの申請日を決めてもらうところから始めます。

店名(屋号)と名義がずれると何が起きる?

書類の名義は、個人名か法人名です。看板の店名とは一致しないことが多く、ここで手が止まります。

飲食店で多い書類のつまずき: NGは店名だけで書類をそろえる、開店準備でPOSを先に契約する。OKは申請者の名義で統一する、交付決定の後に契約する
飲食店で多い書類のつまずき

個人店の場合、納税証明書と本人確認書類はオーナー個人の名前で出ます。一方、POSや予約システムの見積書・契約書は「〇〇食堂」のような店名で作られがちです。

見積書や契約書も、申請者の名義に合わせてもらってください。店名は併記で構いません。法人の店も同じで、登記簿の正式な商号と書類の宛名をそろえます。

私たちの相談でも、見積書の宛名を店名から個人名に直してもらうやり取りがよく出ます。依頼する最初の段階で名義を伝えておくと、取り直しが起きません。

個人店が確かめておきたい3つの点

個人店は、開業時期・申告書の控え・最低賃金の3点で止まりやすくなります。書類集めの前に確かめてください。

1つ目は開業時期です。2026年に開業した個人事業主は、2026年度は申請できません。新しく店を出したばかりの方は、翌年度の公募を待つことになります。

2つ目は申告書の控えです。税務署の受付印か、e-Taxの受信通知など、受け取られたことが分かる控えを使います。手元に保管しているだけの控えでは、受け取られたかを示せません。

3つ目は最低賃金です。店の最低の時給が、地域別最低賃金以上であることが申請要件です。2026年度の地域別最低賃金は、東京・大阪などで10月1日に発効しました。

アルバイトの時給を去年のまま据え置いている店は、交付申請の前に時給表を見直してください。対象になるかの基準は飲食店のAI導入補助金の対象要件で解説しています。

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10月30日の締切に間に合うかの見分け方

GビズIDプライムを持っているかどうかで、今の回を狙えるかが決まります。

10月30日締切から逆算する準備: 今すぐGビズIDプライムを申請する(おおむね2週間)、同じ日にSECURITY ACTIONを宣言する(2〜3日)、待つ間に登記簿や納税証明書を取る、10月30日までに支援事業者と交付申請を出す(17時締切)
10月30日締切から逆算する準備

事務局のスケジュールでは、通常枠の締切は2026年10月30日17時です。交付決定は12月10日の予定で、事業の実施と実績報告の期限は2027年5月31日(予定)です。

判断の目安は次のとおりです。

いまの状況 おすすめの動き方
GビズIDプライムを持っている 今週中に書類を取り、今の回で出す
GビズIDプライムがまだ無い すぐ申請し、間に合わなければ次の回に回す
2026年に開業した個人店 2026年度は見送り、営業データをためておく

次の回(7次締切分)の日程は、10月12日時点では掲載されていません。忘年会の繁忙期に書類を追いかけるくらいなら、次の回に回す判断もあります。

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書類がそろっても止まる失敗例

書類が正しくても、契約の順番を間違えると補助金を受け取れません。

起きたこと: 新店の開店準備で、モバイルオーダーとPOSを先に契約してしまう。原因は、オープン日から逆算して発注を急いだことです。事務局の案内には「交付決定前に発注・契約・支払い等を行った場合は、補助金の交付を受けることができません」とあります。

避け方は、交付決定の通知を受けてから契約・支払いをすることです。開店日が決まっている場合は、補助金を使わずに入れるか、交付決定を待つかを先に決めます。

もう1つは、書類の期限切れです。履歴事項全部証明書は交付申請日から3か月以内の発行に限られます。早く取りすぎて、申請が翌月にずれると取り直しになります。

電子の納税証明書を使うなら、交付請求のときにPDFで発行されたものに限られます。納税したときの領収書は使えません。マイナンバーが写る書類は、その部分を黒塗りにしてから添付します。

採択の後に求められる書類

交付決定の後は、発注・契約・納品・支払いが分かる証憑を出します。ここで書類がそろわないと入金されません。

事業実績報告では、ITツールの発注・契約、納品、支払いを行ったことが分かる証憑を申請マイページで添付します。どの書類で示すかは、事務局の実績報告マニュアルで確かめてください。発注も支払いも、交付決定より後である必要があります。

報告の後には、効果の報告も続きます。導入前の客数や注文の処理時間を記録しておくと、効果を数字で示しやすくなります。営業データの集め方は飲食店のAI導入補助金|申請の進め方5ステップで紹介しています。

まとめ: 今日やることはGビズIDの申請日を決めること

飲食店の提出書類は、法人なら2種類、個人店なら3種類が基本です。つまずくのは書類の種類より、名義のずれと手続きの順番です。

今日できる一歩は、GビズIDプライムを持っているかを確かめることです。持っていなければ、今日のうちに申請してください。持っていれば、法務局と税務署で書類を取り、見積書の宛名を申請者の名義にそろえます。

よくある質問

飲食店の営業許可証は提出書類に入りますか?
公募要領の添付書類には含まれていません。事業の実態を聞かれたときに出せるよう手元に置いてください。
提出書類はどこまで自分で用意しますか?
登記簿や納税証明書などは自分で取ります。ITツールの情報と事業計画値は支援事業者が入力します。
頼むと何をしてもらえますか?
当社はツール選定から申請に向けた相談・助言、実績報告まで支援します。書類はお客様が作成します。
2026年10月30日の締切に今から間に合いますか?
GビズIDプライムを持っていれば間に合う見込みです。未取得なら発行待ちで厳しく、次の回も考えます。
2026年に開業した個人店でも申請できますか?
公募要領では、2026年に開業した個人事業主は2026年度に申請できません。翌年度を待つことになります。
店名(屋号)で書類をそろえてもよいですか?
納税証明書や本人確認書類は個人名か法人名です。見積書なども申請者の名義に合わせてください。

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SUPERVISED BY|この記事の監修者
原口優
原口 優|セブンセンシズ株式会社 代表取締役
大阪・東成区のデジタルマーケティング&AI導入支援会社の代表。デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の申請を、GビズIDの取得から実績報告まで伴走支援。MEO事業「G-ran」運営。AI導入補助金の申請実務・採択ノウハウを毎日発信しています。