補助金

事業再構築補助金は建設業も対象|3つの事例と今の後継制度

公開: 2026年8月21日執筆: 原口優(代表取締役)読了目安: 8分

本記事は2026年8月時点の情報です|この記事は事業再構築補助金の建設業活用事例を調べている工務店・建設会社の経営者向けです。制度が終了したあとに何を使えばよいか知りたい方に向けて書いています。向けです

事業再構築補助金は建設業でも申請でき、新分野展開や業態転換の事例で数多く採択されてきました。ただし2025年3月26日の第13回公募をもって新規申請の受付を終了しています。「事業再構築補助金 建設業」で検索して情報を探している場合、まず押さえるべきは制度が終了している事実です。本記事では、建設業の活用事例3パターン、意外と見落とされがちな建設業許可との関係、今使える後継制度の対象経費を2026年8月時点の情報で整理します。

事業再構築補助金は建設業でも申請でき、新分野展開や業態転換の事例で数多く採択されてきました。ただし2025年3月26日の第13回公募をもって新規申請の受付を終了しています。「事業再構築補助金 建設業」で検索して情報を探している場合、まず押さえるべきは制度が終了している事実です。本記事では、建設業の活用事例3パターン、意外と見落とされがちな建設業許可との関係、今使える後継制度の対象経費を2026年8月時点の情報で整理します。

この記事は、事業再構築補助金の建設業活用事例を調べている工務店・建設会社の経営者向けです。制度が終了したあとに何を使えばよいか知りたい方に向けて書いています。

※ 2026年8月時点の情報です。後継制度は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の第1回公募情報を基準にしています。

この記事でわかること

  • 建設業で採択されてきた活用事例3パターン
  • 新分野展開と建設業許可の関係
  • 今使える後継制度の対象経費
  • 下請けから元請けへ転換する際の申請ポイント

事業再構築補助金は建設業も対象だった|終了は2025年3月

結論として、事業再構築補助金は建設業も対象で、新分野展開や業態転換の投資が数多く採択されてきました。ただし2025年3月26日の第13回公募をもって新規申請の受付を終了しています。業種による除外はなく、工務店・とび業者・型枠業者など幅広い建設業が申請していました。

関連して、ものづくり補助金は宿泊業で使える?旅館業200人以下基準もあわせてご確認ください。 つまずきやすい点は事業再構築補助金で農業が使えたのは6次産業化|対象外の境界線でも扱っています。

関連する内容は宿泊業のインバウンド投資を支えた事業再構築補助金、今の姿はでも扱っています。

実際の例については、事業再構築補助金 美容室の脱毛転換3事例|美容師法の注意点にまとめています。

事業再構築補助金とは、新型コロナウイルス対応の緊急経済対策として2021年に始まった制度です。事業転換や業態転換に伴う設備投資を、新市場開拓や新分野展開を条件に支援していました。

事業再構築補助金の事務局公式サイトには「本補助金の公募は終了しております」と明記されています。第13回公募の採択結果は、応募3,100者に対し採択1,101者で、採択率は26.5%でした。過去形の制度であることを前提に、事例を参考情報として読み進めてください。

私たちはAI導入補助金の登録支援事業者として、日々さまざまな補助金の相談を受けています。建設業の経営者から「事業再構築補助金を使いたい」という相談は今も届きますが、まず制度の現状を正確に伝えるところから始めています。

建設業で採択されてきた3つの事業転換パターン

建設業の採択事例は、業態転換・新分野展開・事業再編という3つのパターンに大別できます。単なる設備更新ではなく、既存工事からの転換を伴う投資が採択の軸でした。

建設業で採択されてきた活用事例3パターン: 業態転換は新築中心の工務店が断熱・省エネ改修専門業態へ転換、新分野展開は建築ノウハウを生かし太陽光設備の施工・保守事業へ参入、事業再編は下請け専業の職人が自社受注の外構・リノベ事業を新設し元請け化
建設業で採択されてきた活用事例3パターン

1つ目は業態転換です。新築工事が中心だった工務店が、断熱・省エネ改修に特化した業態へ転換する投資が代表例でした。専用の施工機材を導入し、既存住宅向けの提案体制を新設する計画などが該当します。

2つ目は新分野展開です。建築で培った施工ノウハウを生かし、太陽光発電設備の設置・保守事業に参入する計画が採択されていました。新築需要の波に左右されない売上の柱を作る投資です。

3つ目は事業再編です。下請け専業だったとび・型枠業者が、自社受注の外構工事やリノベーション事業を新設し、元請け化する計画が該当します。共通するのは「今の工事の延長」ではなく新しい事業の形への転換。この一点が採択の分かれ目でした。

例えば、下請け専業の工務店が外構・リノベ事業へ転換し、契約額1,500万円の設備投資を行うとします。補助率2/3が適用されれば1,000万円が補助される計算です。投資規模と自己負担額を早めに試算しておくと、事業計画書の説得力が増します。

AI導入補助金の無料相談

建設業許可との関係|新分野展開で追加取得が必要になるケース

新分野への転換では、既存の建設業許可の業種区分だけで対応できるかを早めに確認する必要があります。この点は他業種にはない、建設業特有の注意点です。

関連して、建設業許可の電子申請|JCIPでできる3手続きと5ステップもあわせてご確認ください。 建設業許可は29の業種に区分されており、取得済みの許可業種と異なる工事を主体とする事業に転換する場合、許可の追加取得や更新が必要になることがあります。たとえば、内装工事の許可のみで断熱改修に本格参入すると、工事の主体が管工事や熱絶縁工事の区分にまたがるケースが出てきます。

注意: 許可要件の確認は事業計画書と並行で
新分野の工事内容が既存の許可業種の範囲に収まるか、事業計画書の作成と同時に確認してください。採択後に許可の不足が判明すると、事業の立ち上げ自体が遅れます。

許可業種の判断に迷う場合は、事業計画書の提出前に管轄の建設業許可行政庁へ相談しておくと手戻りが少なくなります。私も相談の現場で、許可業種の確認を後回しにして、採択後に慌てて申請し直した建設業の経営者を見てきました。

今使える後継制度|新事業進出・ものづくり商業サービス補助金とは

2026年8月時点で建設業が使えるのは「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」です。事業再構築補助金から2段階先の制度にあたります。

関連して、農業の補助金の申請方法|制度の選び方と5ステップ【2026年】もあわせてご確認ください。

事業再構築補助金から今の制度までの流れ: 事業再構築補助金は2025年3月終了、新事業進出補助金は2026年6月終了、新事業進出ものづくり補助金が現在申請可能
事業再構築補助金から今の制度までの流れ

事業再構築補助金は2025年6月に中小企業新事業進出補助金へ引き継がれ、この制度も2026年6月19日の第4回公募で終了しました。第1回公募要領は2026年6月29日に公開され、申請受付は2026年8月31日に始まる予定です。

中小企業基盤整備機構の制度公式サイトでは、新市場・高付加価値事業への進出や海外市場開拓に向けた設備投資が対象と説明されています。制度名が短期間で変わっているため、古い記事の情報を鵜呑みにしないことが大切です。

関連する後継制度の詳しい要件は事業再構築補助金は個人事業主もいつまで?後継3制度の使い方でも整理しています。

ここまでの内容が自社に当てはまるか、確認しませんか。

AI導入補助金の無料相談

要件の確認だけでもご利用いただけます

建設業が対象にできる経費・対象外になる経費

後継制度で建設業が対象にできるのは、新業態専用の施工機械・測量機器や工程管理システムの構築費です。既存工事で使う汎用重機の更新は対象になりません。

建設業で対象になる経費とならない経費: 対象になるのは新業態専用の施工機械・測量機器と新業態のための工程管理システム構築費、対象にならないのは既存工事で使う汎用重機の更新と単純な営業車両の購入
建設業で対象になる経費とならない経費
経費区分 建設業での具体例 備考
機械装置・システム構築費 ドローン測量機、断熱改修用の専用施工機材 新業態への転換が前提
専門家経費 新分野展開の事業計画策定支援 機械装置費と組み合わせて計上
対象外の例 既存工事の汎用重機更新、単純な営業車両購入 生産性向上と直結しない投資

「重機が古くなったから」という理由だけでは、対象経費が組み立てられません。投資の目的を「新しい事業の形」に据え直す必要があります。

建設業のIT導入を中心に検討している場合は、建設業の2024年問題をAI導入補助金でどう埋めるかで対象範囲を解説しています。審査で重視されるのは、機材のスペックではなく投資後にどれだけ生産性が向上するかという数値の根拠です。「効率化する」とだけ書いて、施工日数や受注件数の変化を数字で示せていない事業計画書は、審査側に伝わりにくくなります。

下請けから元請けへ|事業再編で押さえる申請のポイント

下請け専業から元請け化を目指す事業再編は、建設業ならではの採択パターンです。契約や発注の名義整理が、他業種以上に重要になります。

関連して、ものづくり補助金は飲食店で使える?採択事例3パターンもあわせてご確認ください。 元請け・下請けが混在する現場では、投資の主体と実際に効果が及ぶ範囲が説明しにくくなりがちです。申請主体を明確にし、新設する事業(外構・リノベーションなど)の受注・契約が自社名義で完結する体制を、事業計画書の段階で示す必要があります。元請けとしての実績が乏しい場合は、施工体制台帳の整備状況もあわせて説明できるよう準備してください。

小規模な投資であれば、小規模事業者持続化補助金2025|建設業の対象条件と経費のほうが向いている場合もあります。設備投資の規模が大きい場合は、ものづくり補助金|建設業の採択事例3業種と上限9,000万円もあわせて確認してください。

元請け化を急ぐあまり、体制が整う前に大型の外構・リノベ案件を受注してしまうと、施工品質や工程管理が追いつかず、実績報告の段階でつまずくこともあります。事業計画書には、投資後の受注体制をどう整えるかまで具体的に盛り込んでおくと、審査側にも実現性が伝わりやすくなります。

補助上限額・補助率と申請までの流れ

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の補助上限額は、枠と従業員規模により750万円〜2,500万円が目安です。建設業の規模だと、革新的新製品・サービス枠か新事業進出枠が候補になります。

関連して、大阪府のJCIP電子申請|GビズID取得に2週間かかる注意点もあわせてご確認ください。 | 枠 | 従業員規模 | 補助上限額の目安 | 補助率 | |:--|:--|:--|:--| | 革新的新製品・サービス枠 | 1〜5人 | 750万円 | 中小1/2・小規模2/3 | | 新事業進出枠 | 1〜20人 | 2,500万円 | 中小1/2 |

中小企業庁が公開した第1回公募要領では、申請に電子申請システムでのGビズIDプライムの取得が必要と説明されています。取得までに2〜3週間かかるため、締切ぎりぎりでは間に合いません。

注意: 交付決定前の発注は対象外
採択されても、交付決定の通知を受け取る前に施工機材を発注・契約すると、その経費は補助対象になりません。見積もりの取得までにとどめ、契約は交付決定後に進めてください。

GビズIDプライムを取得したら、新業態への転換計画を含む事業計画書を作成し、電子申請システムから提出します。補助率は経費の全額が出るわけではなく、あくまで一部負担が前提です。自己負担分の資金計画を先に立ててから申請準備を始めると、採択後に資金繰りで慌てずに済みます。

AI導入補助金の無料相談

建設業がつまずきやすい失敗と確認すべきこと

よくある失敗は、終了した制度情報のままの準備、既存工事の延長頼みの計画、交付決定前の発注という3つです。いずれも情報収集の段階で防げます。

1点目は、「事業再構築補助金」の名前のまま古い公募要領を参考にしてしまうケースです。現行の後継制度とは対象経費や必要書類の要件が食い違います。2点目は、重機の入替や単純な車両購入を主目的にしたまま申請してしまうケースです。3点目は、採択の連絡を受けてすぐに施工機材を発注し、対象経費から外れてしまうケースです。

建設業ではさらに、元請け・下請けの名義混乱や許可業種の見落としもつまずきの原因になります。当社は登録支援事業者として、対象ツールの選定から申請書類の作成、採択後の実績報告まで一貫して支援しています。建設業特有の経費区分や許可の要否に迷う場合は、無料相談で投資内容を伝えてください。

他業種の事例は事業再構築補助金の飲食店活用事例3選と今の申請方法でも整理しています。

自社が補助金の対象になるかどうかは、3分の適性診断(無料・8問)で確かめられます。登録は不要で、その場で点数が出ます。

まとめ: 建設業許可の確認と後継制度への切り替えが鍵

事業再構築補助金は、建設業も新分野展開や業態転換の事例で数多く採択されてきた制度でした。ただし2025年3月26日の第13回公募をもって新規申請の受付を終了しました。今から申請することはできません。

建設業が今すぐ確認すべきは、新分野の工事が既存の建設業許可の範囲に収まるかと、後継制度である新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の対象経費です。過去の事例は参考にしつつ、申請の手続きは現行制度に沿って進めてください。

私たちは登録支援事業者として、建設業を含む多くの事業者の申請に伴走してきました。制度の切り替わりで何を使えばよいか分からないときは、1人で判断せず早めに相談してください。公募要領は毎回見直されるため、申請の直前には必ず最新情報を確認してください。

AI導入補助金の無料相談

よくある質問

事業再構築補助金は建設業でも申請できましたか?
申請できました。新分野展開や業態転換の投資が採択事例の中心でした。
事業再構築補助金は今も申請できますか?
できません。2025年3月26日の第13回公募で新規受付を終了しました。
建設業許可は事業再構築補助金の申請に関係しますか?
新分野が既存許可の業種区分外だと、許可の追加取得が必要になる場合があります。
事業再構築補助金の後継制度は何ですか?
新事業進出補助金を経て、現在は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金です。
後継制度で建設業が対象にできる経費は何ですか?
新業態専用の施工機械や測量機器、工程管理システムの構築費です。
後継制度の補助上限額はいくらですか?
枠により異なり、新事業進出枠は従業員1〜20人で上限2,500万円です。

補助金が使えるか、無料で確認しませんか

要件の確認から申請書類の準備まで、はじめての方でも進められるようご案内します。

まず3分の無料診断で「うちの場合」を確認する 3営業日以内に返信します。営業電話はいたしません。
SUPERVISED BY|この記事の監修者
原口優
原口 優|セブンセンシズ株式会社 代表取締役
大阪・東成区のデジタルマーケティング&AI導入支援会社の代表。IT導入補助金(現・AI導入補助金)の申請支援50社+・採択通過率90%以上(※当社支援実績)。MEO事業「G-ran」運営。AI導入補助金の申請実務・採択ノウハウを毎日発信しています。